股関節痛の原因

 

股関節は寛骨臼と大腿骨頭よりなる関節部分が球形になった球関節で、体重などの負荷がかかる荷重関節です。

 

大腿骨頭は半球を上回るような球形で、寛骨臼の方はしっかり大腿骨頭を収納するようになっています。そのため、大腿骨頭が容易には脱臼しない構造なのです。

 

この股関節の痛みの原因で多いのは外傷や過使用によるもので、急に痛くなった場合はまずはメディカルチェックをした方がいいでしょう。

 

慢性的な股関節痛の場合は変形を原因とするものが多いようで、これは過去の外傷や大きな負荷のかかる運動などによる長年の股関節への負荷が影響しています。

 

ただし、変形の中にはリウマチや虚血壊死など重大な原因も可能性としては挙げられるので十分な注意が必要です。

 

とにかく自分では判らないような症状なら、間を置かずに病院で検査をする事が非常に大切です。検査で異常が出ない関節痛もあり、そんな慢性症状は筋肉や靭帯などの軟部組織異常が考えられます。

 

病名としては非常に多く、単純性股関節炎、急性化濃性股関節炎、股関節亜脱臼障害、変形性股関節症、ペルテス病、特発性大腿骨頭壊死症、急性化濃性股関節炎など10種類以上もあります。

 

いずれの場合も、股関節は常に体重による負荷がかかるので、早めに治療をしないと悪化しやすく、日常生活での支障も多くなります。