変型性股関節症の治療
変型性股関節症は、変形性股関節症の約９０％以上という先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全、ペルテス病、大腿骨頭壊死、骨端線離開、大腿骨頚部内側骨折や股関節脱臼などの外傷などが該当しますが、他の股関節疾患などの原疾患があってそれからひき起こされたものを二次性変形性股関節症と呼び、原疾患が不明である股関節症のことを一次性変形性股関節症と呼びます。
日本では二次性股関節症が多いのですが、その症状は、初期では動作開始時に強い痛みを覚え、動作中は回復するのが一般的で、症状が進行すると痛みは持続的となってしまいます。
こうなると普通に歩行することも困難で、更には夜間でも痛みを感じるようになり、睡眠も満足にできなくなります。
治療としては、温熱療法、薬物療法、装具等が行われ、治療中は股関節患部に負担をかけないように杖やステッキを使用するのが一般的です。
肥満の人ならばダイエットをすることもかなり有効です。変形性股関節症は病期によって、前股関節症、初期股関節症、進行期股関節症、末期股関節症という段階に分類され、程度によっては手術が必要となる場合もあります。末期股関節症で高齢の場合ですと人工股関節置換術が必要なこともあります。